あまりなじみがないと思います。
年齢の才と同じですのでよけい分かりにくいかもしれないですね。
1才=1尺立方(約30.3cmの立方体、約27,800㎤。27,000㎤とする場合と28,000㎤とする場合があります) です。
つまり容積のことですね。
通常の運賃計算は重量・距離でなされていることは知られていますが、軽くてもガサのはるものはどのように計算されているのでしょうか。
宅配便(宅急便はヤマトの登録商標です。宅配便が一般名詞です。)だとサイズ(タテ+ヨコ+高さ)で料金が決まっています。
でも、よく注意書きを読むと重量制限がちゃんと書かれています。
軽くてガサのあるものは容積を計算して、それを重量に置き換えるのですね。
その時の換算に使われているのが「才」という単位です。
1才=27,800㎤=8kg として重量に換算します。
宅配便サイズだと
80サイズ・・・5kgまで、100サイズ・・・10kgまで となっています。
1才=8kgが基準になっているんですね。
ちなみに、1石(コク)=10才という単位があります。
千石船の名のもとになった積載容量の単位と言われています。
1,000石=10,000才=280㎥ の積荷容積を持つ船ということですね。
ところが、もう一つ江戸時代の大名の米の石高の「石」は同じ容積の単位です。
1升(約1.8リットル)からきた物ですね。 1石=10斗=100升 です。
千石船は米を運んだのだからこちらの「石」のことだとも言われています。
こちらの「石」だと約1,800㎥ということになります。
実はどちらの説もそれなりに根拠があって、どちらが本当だったのか定まっていません。
物流上で余分なコストをかけないために、1才(=8kg)以下に1梱包を収めることが大切になってきます。
小さな物ならば1才以下の梱包にどれだけたくさん入れることができるかによって1個当たりの運賃コストが変わってきます。
この1才の大きさ、重さは人が長時間安定して運んだり持ったりできる限界の数値であるといわれています。
これより大きかったり、重かったりすると途端に作業効率が落ちてきます。
物流センターの作業効率のデータを実際に測ってみた時も、1才以下の物だけ扱った場合と1才より大きいものを混ぜた場合では大きく効率が異なりました。
むかしからの基準ですが、改めて検証してみると考えられた基準だと分かります。
えらいもんだなあ。
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