2013年11月19日火曜日

逆で行ってみよう(20対80の法則)

20:80のルールをご存じの人は多いと思います。
「ニハチの原則」と言ったり「パレートの原則」と言ったりもしますね。

「全所得の8割は、人口の2割の富裕層が持つ」(パレートの法則)、
「故障の8割は、全部品の2割に起因する」(パレート原則)、
「文章で使われる単語の8割は、全単語数の2割に当たる頻出単語である」(ジップの法則)、
「売り上げの8割は、全顧客の2割に依存している」
などと表現されますね。
 実際には世の中のことのほとんどことが、このTOP20%に対して行われていることです。
そして結果として,
そのことが残りの8割に影響を与える構図になっています。

しかし、母数が大きくなると20%と言っても簡単に把握できる数ではなくなります。
そして、このTOP20%のなかにおいても20:80のルールが存在していることを感じている人は少なくありません。
本当に全体影響を与えているものは、「全体の20%のさらに20%=全体の4%」ルールが存在することを感じ取っているのです。

一部上場の企業数は大企業の約20%、活動企業数の約4%です。
一流大学の合格者数は全受験者数の約4%です。
最難関と言われるの国家試験の合格率は約4%です。

そしてこの4%の対象であったものが割合として増えてきてしまうとその影響力が一気に衰えてくると言われています。
4%の対象の絶対数が変化せずに、全体のパイが小さくなってきてしまった時。
全体のパイは減ってはいないけれど、もとの4%の対象が増えてしまった時。
この時にはその影響力を維持する方に力が働いて、対象を4%以下に淘汰することが行われるようです。


統計的な結果としては20:80の現象がルールとして存在しますが、それを決めているのは20の中のさらに20、全体としては4の意思によって決められているということになります。

全体の母数がとんでもなく大きいと4%でも大きな集団となることがあります。
その集団を決めているは、さらにそれの20%になります。
元の母数から見れば0.8%ですね。

日本における弁護士の数は司法試験受験可能年齢の全就労者の約0.8%です。

このようにしてどんどん20%ずつに絞られていきます。
そして4%は20%に影響を与えます。
すると、その20%が勝手に100%に影響を与えてくれます。


通常の場合、私たちは80%の中にいます。
圧倒的多数です。
ここは20%とは明確な区別が存在していると言われます。

そこを見分ける方法は簡単で、20%側の人はほとんどすべてのことにおいて必ず20%の側にいるということだそうです。
仮に80%の方に属する分野があったとすると、その分野は本人にとっては評価の対象にならない分野だそうです。
どうでもいいものになるそうです。


自分がある分野で20%を目指すのであれば、80%の逆を行くことが大事になるようです。
現在の自分のいる場所は自分の過去の行動の結果です。
今いる場所が80%の中であるならば、そして20%へ行きたいのであれば、やることは一つだそうです。
その分野においてはひたすら80%の逆をやることです。

20%の世界は80%の世界とは全く異なる世界のようです。
言語も違えば時間までが違うようです。

その世界ではそれが当たり前なので、そこにいる人たちは特殊なことだとは思わないようです。
80%から垣間見えるその世界は、何となく自分たちにもできそうに見えるようです。
でも80%にいるのは、それがやれないからいるわけです。

 

一度でもいいから20%の世界へ行けた人は、たとえ再び80%の世界へ戻ることがあってもほとんどの場合は20%の世界へ復帰できるそうです。

それだけ20%の世界が心地よいこともあるようですが、それ以上に大きなことはたった一度であってもこの壁を破った経験があるからです。
自力で破る力を身につけたからです。

やった人しか身につかないその力は、20%の世界にいる人にとっては当たり前のことで話題にもならないことだそうです。


その力のことを聞いて、何だそんなことかと思いながら結局できていない自分は、80%から抜け出せないのかなと思っています。

そう思うこと自体が、すでに行くことができないことを決定づけているんですけど・・・

言葉で言うと簡単に聞こえてしまいますね。
必ず壁を破ることができるそのチカラ、

「できるまで(なるまで)ひたすらやり続けること」