読んで時のごとく、作業に入り込んで心を亡くしている状態を表しているのではないでしょうか。
どんな活動においても結果に結びつけるためには、何のらかの作業が必要になります。
一気に仕上げたい、やり切りたいと思うほど作業に没頭することになります。
ところが作業している中にでも効率を良くするためなどに、修正や工夫が行われていきます。
人は同じ作業を続けていくことが苦手ですので、多少であっても変化をつけたくなるものです。
同じことを続けて行くと、ミスが増えていくことを感覚としてわかっているからです。
忙しい時ほど、心を亡くしていますので、あまり考えることなく作業を終わらせることに没頭してしまいます。
その時に行われるささやかな調整や修正によって、やったことが台無しになることがよくあります。
集中すればするほど起こりやすい現象です。
自分では気づかないうちに起こしてしまっていることがほとんどです。
その現象とは、目的と手段の入れ替わりです。
何かの目的を達成するための手段の一つとして行なっているのが今の作業です。
しかし、作業に集中して没頭しているうちに本来の目的を忘れて、その手段をやり切ることが目的となってしまうのです。
しかし、作業に集中して没頭しているうちに本来の目的を忘れて、その手段をやり切ることが目的となってしまうのです。
組織の一部として、その作業のみを仕事として報酬をもらっている場合は別ですが、このブログを読んでる人にはそんな人はいないと思います。
目的を持った結果に結びつかない努力は、何の価値もないことがわかっている人たちだと思います。
全ての作業は目的を達するための手段であって、決して作業そのものが目的ではありません。
それは、自分で作業をする場合でも、誰かに作業を依頼している場合でも変わりません。
特に自分で作業をしている場合は、目的のために必要な手段、作業であることをわかっていますので取り組み方は真剣で集中して行います。
すぐに完了する作業ならば、一気にやり切ることによって本来の目的から離れることを防ぐことができます。
しかし、数日間や一週間以上も続く作業も決して少なくありません。
作業から作業へと立て続けに行なっていくことも多くあります。
こんな時に作業による忙しさよって、本来の目的(=心)を亡くしてしまうことが起こります。
作業をやり切って本来は手段であったことを成し遂げることが、いつの間にか目的になってしまうのです。
販売を開始するために、ホームページを作成していたとしましょう。
かなりの日数をかけて作成することになります。
作成しながらも、より良いデザインや構成が浮かんできて様々な修正が行われます。
それこそ徹夜も苦にせずに作業に没頭します。
参考になるページや技術的なことも入ってきます。
見栄えの良さやいろいろな工夫もしたくなってきます。
このまま進んで行くとどうなるでしょうか?
実は、すでにこの時点で本来の目的にすり替わって、格好いいホームページを作ることが目的になってしまっているのです。
ホームページは販売するための手段の一つであったはずです。
販売をするためのコピーと文章を考えていたはずなのです。
販売するために有効であるならば、ホームページでなければいけないと言うことではなかったはずです。
ホームページを作っている間でも、何度も目的を思い出さなければいけないのです。
作業に没頭して忙しい状態にあると、なかなかこれができません。
そのまま進んでしまうと、自分の中でも目的が手段にすり替わってしまっていること自体に気づくことができません。
一生懸命に真面目に取り組む人ほど陥りやすい現象です。
これを回避するためには、忙しい時ほど外に出て多くの人に合って、話をすることです。
作業で忙しい時ほど、必ず作業から離れる時間を確保することが大事になります。
しかも、できるだけ作業をしている環境とことなった環境に身を置くことが有効です。
そこで、本来の目的をしっかり確認し直すことが大切になります。
本来の目的から見た時に、今の作業の中身が合っているのかどうか、不必要なこだわりが行われていないかどうかを確認するのです。
忙しくなく時間的な余裕がある場合には、誰でもがやっているしできていることです。
これが、作業で忙しくなって来た時にどうしてもできなくなってしまうのです。
しかも、ほとんどの場合は目的が手段に置き換わってしまっていることに気づかずに、ひたすら作業をしてしまいますので注意が必要です。
目的と手段の入れ替わりについては知らない人はいないと思います。
しかし、知っていることとやれることとは全く違うことなのです。
しかも、自分で入れ替えていることに気づくことは簡単なことではありません。
このことに気がついている人は、忙しい時ほど外に出て人と話をします。
人と話すことによって本来の目的を確認します。
本来の目的が人に貢献するものなのかどうかを確認して、その目的に対しての確信を深めるのです。
そして、作業に戻る時に改めて目的に対しての作業になっているのかどうかを確認するのです。
作業に集中している時には、誰にとっても目的を確認することが難しくなります。
目的が変わってしまった作業は、完了しても決して役に立つものにはなっていません。
無駄な作業をしないためにも、忙しい時にこそ外で人と話してみませんか。
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