対応する世界としてソーシャル・ロジスティクスというものがあります。
ソーシャル・ロジスティクスとして一番わかりやすいものは公共交通機関です。
航空、船舶、鉄道、バス、タクシー・・・。
人が移動するためにお金を払って利用する乗り物と思っていただければよいと思います。
すでに社会のインフラとして機能しているものが多いですね。
さらには、ごみの収集、郵便などもソーシャル・ロジスティクスと言えます。
ここまで来るとビジネス・ロジスティクスとの境界がだいぶぼやけてきますが・・・。
私はビジネス・ロジスティクスを活動領域としていますが、考えているうちについソーシャル・ロジスティクスの領域に入ってしまっていることがあります。
そうなると頭がこんがらがってしまいます。
自分の中では以下のように区分けしています。
ソーシャル・ロジスティクス=社会のインフラとして根付いており、個人として使用し個人として費用を負担するもので利益を生まないもの。または公共機関がそのサービスとして費用負担をしているもの。
ビジネス・ロジスティクス=企業活動のために必要な調達・保管・移動およびそれに関連する業務で、企業が費用負担をしているもの。
大概のことはこれでうまくいくのですが、説明のつきにくいものがあります。
企業の業態にもよるのですが、企業活動で人が移動する交通費です。
通常の場合は活動費としてソーシャル・ロジスティクスとして考えることができるのですが、人そのものを商品としている業態の場合は時々考えさせられます。
コンサルティングや技術者支援、短期の派遣等ですね。
交通費として顧客に請求するものもあれば、場合によっては定期券や回数券を使用することによって利益を生むこともあります。
ルートによっては結果として利益が出てしまうものもあります。
ビジネス・ロジスティクスとしてコントロール下に置いたほうがいい場合もあります。
結局、区分はあっても絶対的なものではなく、臨機応変に考えればいいという結論なんですが・・・。
いろいろやっていくとロジスティクスだけでなく様々なことで、区分や基準と合わないことが出てきます。
過去の基準や誰かが作った区分を鵜呑みにするのではく、その都度ちゃんと考えて自分でもう一度やってみることが必要になってきているのですね。
「なぜ?を3回繰り返して掘り下げたら真実が見えてくる。」むかし言われましたけどなかなか実践できなかったな。
いま改めて「ほんとかな?」を発し続けたいですね。
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